看護師1年目で、10人に1人辞める現実
看護師の基本的に仕事内容
看護師の主な仕事は清潔の保持、排泄の介助、不安の除去、食事の援助などの「療養上の世話」と注射、点滴、消毒、吸引などの「診療の補助」です。すなわち、診療の補助、患者へのケア(家族へのケア)などが主な仕事なのです。
看護は、健康な人がより健康な生活を送るために、病気の予防や生活改善への手助けをしたり、健康に不安を持ったり、病気になった人には、1日も早く回復をしてもらうための援助をしていく仕事です。そのためには、患者の身体面(病気のメカニズム、患者の状態、医師の治療方針)、 心理面(患者の病気や治療に対する気持ち、考え)、社会的背景(患者の生活環境、社会や家庭での役割)をよく知り、その患者にとって最適な看護をしていかなくてはなりません。もちろん、患者とともに喜びや悲しみを分かち合うことも必要ですが、なるべく本人の力で生活できるように支援することも大切な仕事なのです。
チーム医療で情報の共有を!
また、昨今では「チーム医療」ということが提唱されています。看護師は医師をはじめ、理学療法士、作業療法士、薬剤師、診療放射線技師など、他の医療チームとの連携を円滑にすることを求められています。チーム医療のメリットは、各専門の分野が単独で治療を行うのではなく、情報を共有することによって、患者がより効果的な治療を受けられるような環境作りにあります。看護師はまさにチーム医療を円滑に進める調整役としての役割を求められているのです。
看護師の仕事はあこがれだけではできない!
一見、白衣の優しいナースというイメージであこがれが先行しますが、実際は「あこがれ」だけでは看護師の仕事は務まりません。例えば、排泄の世話は基本的なケアのひとつであり、「汚い」といっては看護師は務まらないでしょう。けれども、大変な仕事だけに、やり遂げた時の達成感も大きいのです。そこが看護の魅力の一つでもあります。
看護師は夜勤もある体力勝負の仕事!
看護師は夜勤の仕事もあり、健康である程度体力が必要です。一般に過半数の病院で3交代制を採用しています。この3交代制とは単純に1日の24時間を3つにわけ、8時間ごとに区切ったものです。日勤(8時〜16時)だけでなく準夜勤(16時〜24時)、深夜勤(24時〜翌8時)があるため、精神的にも体力的にも辛い仕事であります。深夜勤は国の指針では月8回とされていますが、実態は月8回を超える看護師も多いようです。病棟勤務以外の外来やオペ室での勤務は日勤が中心です。
精神も健康的でなければならない!
肉体的に健康であることも必要ですが、看護師は精神的に健康的であることが求められます。看護師の精神状態が不安定であれば、患者も不安にさせてしまいます。これは自分が患者の立場になってみればすぐに分かると思います。
例えば、自分が怪我で入院してこれから手術をするというときに、手術が成功するかどうか心配になったり、慣れない病院生活で不安を感じることもあるでしょう。そんなとき、看護師が患者と一緒になって、感情的に悲しくなったり不安になったりしていたら、患者も精神的に不安定になってしまうでしょう。もちろん、必要以上に患者に冷たく振舞うことは良くありませんが、適度な励まし、落ち着いた態度が患者に安心感を与えるのです。また、がん病棟で働く看護師は、毎日のように患者を看取らなければならないこともあります。その度に感傷的に気持ちが落ち込んでしまっては、看護師の仕事はできません。悲しみにも耐えられる精神を看護師は持っていなければなりません。
看護師になる自信をなくしてまった人へ…
さて、今までの説明で、看護師の大変さばかりが気になってしまいましたか?そう感じた人は必要以上に不安に感じる必要はありません。安心してください。少し考えてみてください。看護師をちょっとでも目指そうと思ったきっかけがあったでしょう。また、漠然と看護師になりたいと思っている人もいるかもしれません。いずれにしても、看護師になりたいという純粋な思いがあれば、最後には乗り越えられるのです。
では、なぜ私は看護師の仕事の大変なことばかり書いたのでしょうか?それは看護師を目指す皆さんに、看護師になる覚悟を持って欲しかったからです。看護師の10人に1人が1年目で辞めてしまうそうです。それは、看護師の仕事の大変さを知らなかった…ということも原因の一つにありそうです。看護師の仕事は「とりあえず看護師になろうかな〜」で務まるほど楽な仕事ではありません。最初から看護師の仕事の大変な部分を知っていれば、看護の仕事を辞める人はもっと少ないでしょう。
せっかく看護師になったのに、1年で辞めてしまってはもったいないです。皆さんにそうなって欲しくないために、あえて看護師の仕事の大変さを少しだけ書いてみました。しかし、大変さより看護の魅力が大きいこともまた事実です。これを読んでくださった皆さんが、看護の魅力を知った素敵な看護師になれることを祈っています。