看護学校の学費は高い?安い?
国公立大学の学費は約50万~60万と看護の分野ではかなり安いです。
私立大学の学費は約150万円~250万円と高額で、
平均すると190万円前後の大学が多いです。
私大の看護学校の場合は、
学校によって学費に差があるので募集要項をよく確認しましょう。
一方、看護専門学校の学費は約30万円~80万円です。
また、看護専門学校は奨学金が充実しているので、
一定の条件を満たせば、ほとんど学費がかからずに卒業ができる学校も多くあります。
奨学金の条件の多くは、「系列の病院で3年~5年働くこと」というものです。
看護の分野において、専門学校は奨学金制度が充実しているので、
ある一定条件のもとで、事実上、ほとんど学費を払わなくて済むケースもあります。
その条件とは、「入学した学校の系列病院に必ず就職し、かつ3年なり5年なり働く」
というのが一般的です。
ほとんどの看護専門学校は病院が設立したものです。
自分の病院で働くための看護師を養成するために看護専門学校はあるのです。
以上のような経緯を考えてみると分かるように、
専門学校にとってみれば、自分の学校の生徒は他の病院で働いては欲しくないのです。
専門学校によっては、面接の際に、
「あなたは奨学金を受け取りますか?」という質問をしますが、
その意図は「うちの病院で働いてくれますか?」というものなのです。
ですから、「(奨学金を)受け取りません」
と答えてしまうと不合格になってしまう専門学校があるくらいです。
滑り止めとして、都立の専門学校が人気なのはなぜ?
また、東京都立の専門学校は入学金が9100円と安いので、
大学志望者の滑り止めとして受験する人も多くいます。
というのも、入学金は一度収めてしまうと返還してくれない学校がほとんどなので、
9100円ならお金が返ってこなくてもいいと考える人が多いからです。
10万~50万円程度かかる看護大学、専門学校がほとんどなので、
9100円という入学金は非常に安いです。
さらに、都立の専門学校は伝統があり、
国家試験の合格率も非常に高く学校としての評価が高いのも人気の理由です。
また、特に都立の中でも広尾看護専門学校はその立地の良さから人気が高く、
志願者も他の都立の専門学校に比べ、例年多くなっています。
→奨学金をうまく使って、学費を安くおさえる方法