宝塚市立看護専門学校

執筆者:看護大学・専門学校受験ナビ編集部

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  1. 閉校の可能性について
  2. 学校の特徴
  3. 学費
  4. 実習先
  5. 就職先
  6. 入試情報
  7. 入試結果(倍率・志願者・受験者・合格者)
  8. 偏差値
  9. オープンキャンパス
  10. 交通アクセス

閉校の可能性について

宝塚市立看護専門学校が閉校するかどうかを検索している人が多いようです。ただ、これは根も葉もない噂ではありません。毎日新聞の記事『宝塚市、温泉施設の売却視野に 33施設の方向性検討 公共296施設、保有可否公表(2019/9/6)』によると、宝塚市立看護専門学校の廃校を視野に2027年度までに方向性を検討するとのことです。以上のことから、宝塚市立看護専門学校が閉校になる可能性はありますが、ただ「閉校の確率が100%」とまでは、現段階(2024年9月)ではいえないと当編集部は考えます。

というのも、 この毎日新聞の報道があったのは2019年です。コロナが日本で流行する前の話なのです。ご存知のようにコロナ禍になってからは、再び看護師不足が報道されました。2024年9月の段階ではコロナの流行は落ち着きをみせていますが、今後コロナを含むさまざまな感染症の流行に備え、看護師を養成する学校を容易に閉校してよいのか議論に問われる可能性はあります。コロナを契機に看護師の重要性に対する認識が世間一般においても大きく変わった面があります。看護師を養成するのに看護専門学校において最低でも3年間必要なわけですし、大学では4年かけて看護師になるわけです。当然のことですが急に看護師を増やすことはできないわけです。以上のような点を踏まえ看護師養成校を廃校にするのは見直しになって存続する流れになる可能性もゼロではありません。

宝塚市立看護専門学校の今後の扱いについて、宝塚市が発表している『宝塚市の「公共施設マネジメント」の取組~改訂版~』から引用しますと、「あり方検討の結果によっては、現在の機能は廃止しますが、建物は比較的新しいため、他の老朽化している施設の機能移転先として検討します。」とのことです。

つまり、学校の建物自体は割ときれいだから、別の施設として学校の建物を利用するということです。ただ、引用の文章にもありますように、あり方検討の結果によっては廃止となっているので、検討の結果、閉校しないという判断もありえます。

そして、宝塚市看護専門学校は志願者、受験者ともに100名を割り込んでおり減少傾向にありますが、看護師国家試験合格率が17年連続100%という素晴らしい実績を残しています。看護教育の指導が優れているからこその結果なので、閉校するにはもったいない学校であるという議論があっても良いのではないかと思います。

学校の特徴

宝塚市立看護専門学校は看護師国家試験の合格率が非常に高く、17年連続で100%の合格実績を誇る優れた教育環境を提供しています。特に、公立の専門学校であるため学費が比較的安く、学生にとって経済的な負担が少ない点が大きな魅力です。さらに、学校の隣には宝塚市民病院があり、渡り廊下で直結しているため、効率的な実習環境が整っています。学生は医療現場の医師や看護師から直接指導を受け実践的な経験を積むことができる機会があります。

教育面では、少人数制を採用しており、各学年1クラス約40人の編成で運営されています。このため、学生同士の距離が近く、互いに深い信頼関係を築きやすい環境が整っています。また、先生と学生の距離も非常に近く、質問や相談がしやすい雰囲気があり、困ったことがあればすぐにサポートを受けられる体制が整っています。グループワークが多く取り入れられている点も特筆すべき点で、学生同士が協力し合い、共に学び、成長する機会が豊富に用意されています。

さらに、この学校はフレンドリーな校風を持ち、年齢や性別を問わず、学生同士が仲良く過ごせることが特徴です。社会人学生や男子学生も積極的に受け入れており、学生の多様性が豊かであることも、この学校の強みの一つです。1年生から3年生までの縦のつながりが強く、先輩と後輩が助け合いながら学習や実習を乗り越える団結力が醸成されています。特に、実習やテストといったハードな場面でも、学生同士が協力して支え合う姿勢が際立っています。

このような学校の雰囲気は、オープンキャンパスを通じて入学希望者にも伝わりやすく、実際の学校生活や学びのスタイルを体感できる機会が提供されています。学校を訪れることで、学内の温かい雰囲気や充実した実習環境、そして学生や教職員のフレンドリーな関係性を実感できるでしょう。このように、学費の負担が少ないにもかかわらず、充実した教育内容と実践的な学びが得られるこの学校は、多くの学生にとって理想的な学びの場であり続けています。

学校の特徴のまとめ

・看護師国家試験の合格率が高く、17年連続100%を達成している。

・学費が比較的安く、経済的な負担が少ない公立の専門学校。

学校の隣に宝塚市民病院があり、渡り廊下でつながっているので、効率的に実習が行える環境が整っている。


(写真)学校に隣接する「宝塚市立病院」
出典:commons.wikimedia.org

・少人数制で、各学年1クラス約40人の編成で学生同士の仲が深まりやすい。

・先生と学生の距離が近く、質問や相談しやすい雰囲気がある

・実践的な実習が充実しており、現場の医師や看護師から直接指導を受けられる

・グループワークが多く、学生同士で協力して学び成長できる

・年齢や性別に関係なく、学生同士の仲良く過ごせるフレンドリーな学校。

・1年生から3年生まで縦のつながりがあり、先輩後輩で助け合える

・実習やテストを協力して乗り越える団結力がある。

・社会人学生や男子学生も受け入れており、多様な学生が学んでいる

・オープンキャンパスの雰囲気が良く、入学前から学校の特徴がわかりやすい

授業時間

授業における1時限当たりの講義時間は90分。

講義時間
・1時限 9:00~10:30
・2時限 10:40~12:10
・3時限 13:00~14:30
・4時限 14:40~16:10

臨地実習時間は原則として8:30~17:00の間で、実質7時間30分が実習時間。

学費

宝塚市立看護専門学校の学費は初年度納入金は約900,000円、2年次は約550,000円、3年次は約530,000円、3年間の学費総額は約1,980,000円です。

下記の金額以外に保険料が毎年3,000円~9,000円(年額)が必要になります。

そのほか、電子教科書を使用するために入学までにタブレットまたはノートパソコンを各自で用意する必要があります。

※学費は毎年、改定される可能性があるので参考までにご覧ください。

学年 1年次 2年次 3年次
入学金 200,000円
授業料 480,000円 480,000円 480,000円
教科書 約150,000円 約30.000円 約10,000円
諸経費 約70,000円 約40,000円 約40,000円
小計 約900,000円 約550,000円 約530,000円
合計 約1,980,000円

主な実習先

下記の施設のほか、介護老人福祉施設、介護老人保健施設、市内訪問看護ステーションで実習を行います。

病院名 住所
宝塚市立病院 兵庫県宝塚市小浜4丁目5-1
宝塚第一病院 兵庫県宝塚市向月町19-5
市立伊丹病院 兵庫県伊丹市昆陽池1丁目100
川西市立総合医療センター 兵庫県川西市火打1丁目4-1
平野マタニティクリニック 兵庫県宝塚市山本東3丁目14-5
サンタクルス ザ タカラヅカ 兵庫県宝塚市武庫川町6-22
ステップハウス宝塚 兵庫県宝塚市小浜4丁目5-6

主な就職先

前の項目で掲載した宝塚市立病院をはじめとする「実習病院」にも就職していますが、そのほか主に下記の施設に就職しています。

病院名 住所
大阪大学医学部附属病院 大阪府吹田市山田丘2-15 
兵庫県立尼崎総合医療センター 兵庫県尼崎市東難波町2丁目17番77号 
兵庫県立こども病院 兵庫県神戸市中央区港島南町1丁目6-7 
兵庫県立はりま姫路総合医療センター 兵庫県姫路市神屋町3丁目264番地 
兵庫県立丹波医療センター 兵庫県丹波市氷上町石生2002番地7 
国立病院機構兵庫中央病院 兵庫県三田市大原1314 
北野病院 大阪府大阪市北区扇町2丁目4番20号 
関西電力病院 大阪府大阪市福島区福島2丁目1番7号 
関西労災病院 兵庫県尼崎市稲葉荘3丁目1番69号 
淀川キリスト病院 大阪府大阪市東淀川区柴島1丁目7番50号 
谷向病院 兵庫県西宮市今津水波町6番30号 
神戸百年記念病院 兵庫県神戸市兵庫区御崎町1丁目9-1 
津山中央病院 岡山県津山市川崎1756

入試情報【2025年度】

※入試情報は必ず最新の募集要項を入手し、ご確認ください。

※宝塚市立看護専門学校の定員は40名です→内訳…推薦20名程度、一般(社会人含む)20名程度

区分 試験日
推薦 【1次】2024年10月31日(木)
【2次】2024年11月1日(金)
社会人 2024年10月31日(木)
一般 【1次】2024年12月18日(水)
【2次】2024年12月19日(木)

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スタディサプリ進路

推薦
選考方法
<出願に必要な評定平均値>3.5以上
【1次】国語総合(古文、漢文を除く)、数学Ⅰ・A
【2次】面接
社会人
選考方法
・国語総合(古文、漢文を除く)、面接
一般
選考方法
【1次】国語総合(古文、漢文を除く)、数学Ⅰ・A、英語Ⅰ・Ⅱ
【2次】面接(※1次試験合格者

入試結果

宝塚市立看護専門学校の倍率は1.4倍です(2023年度一般入試)。

一般
宝塚市立看護専門学校
年度
志願者
受験者
合格者
倍率
2023 55 52 36 1.4
2022 56 56 32 1.8
2021 78 75 31 2.4
2020 79 79 39 2.0
2019 78 77 46 1.7
2018 113 108 41 2.6
2017 120 119 36 3.3
2016
107
103
43
2.4
2015
137
134
42
3.2
2014
126
124
42
3.0
2013
132
127
38
3.3
推薦
宝塚市立看護専門学校
年度
志願者
受験者
合格者
倍率
2023 42 41 15 2.7
2022 33 33 15 2.2
2021 53 52 16 3.3
2020 38 38 16 2.4
2019 39 39 15 2.6
2018 41 41 15 2.7
2017 43 43 14 3.1
2016
33
33
16
2.1
2015
44
44
16
2.8
2014
44
41
15
2.7
2013
41
40
15
2.7

【出典】
旺文社『螢雪時代』

偏差値

宝塚市立看護専門学校の偏差値は54.5。兵庫県内の看護専門学校のなかでは上位校に位置しています(第3位)。

上位2校は同率首位で関西労災看護専門学校と姫路赤十字看護専門学校です。

オープンキャンパス

【開催日程】※事前に電話で申込が必要
・2024年7月20日(土)
・2024年7月27日(土)
・2024年7月28日(日)
・2024年8月24日(土)

※1グループ8名~10名。1日6回実施(1回90分予定)

【開催内容】
・学生による学校案内、看護技術の体験、座談会など

交通アクセス

【所在地】
・宝塚市立看護専門学校(兵庫県宝塚市小浜4-5-5)

【交通機関・最寄駅】
・JR・阪急「宝塚駅」から阪神バスに乗車し、「小浜(こはま)」バス停で下車、徒歩約10分。

・阪急「逆瀬川駅」から阪神バスに乗車し、「宝塚市立病院前」(健康センター前)バス停で下車。

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