宝塚市立看護専門学校は閉校するの?

執筆者:看護大学・専門学校受験ナビ編集部

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宝塚市立看護専門学校が閉校するかどうかを検索している人が多いようです。ただ、これは根も葉もない噂ではありません。毎日新聞の記事『宝塚市、温泉施設の売却視野に 33施設の方向性検討 公共296施設、保有可否公表(2019/9/6)』によると、宝塚市立看護専門学校の廃校を視野に2027年度までに方向性を検討するとのことです。以上のことから、宝塚市立看護専門学校が閉校になる可能性は高いといえそうですが、ただ「閉校の確率が100%」とまでは、現段階(2022年)ではいえないと当編集部は考えます。

というのも、 この毎日新聞の報道があったのは2019年です。コロナが日本で流行する前の話なのです。ご存知のようにコロナ禍になってからは、再び看護師不足が報道されました。この先、コロナがどれぐらいで終息するかはわかりませんが、コロナ禍が長引い場合、また今後、他の感染症の流行に備え、看護師を養成する学校を閉校してよいのか議論に問われる可能性はあります。その結果、看護師養成校を廃校にするのは見直し、存続するという可能性もゼロではありません。

宝塚市立看護専門学校の今後の扱いについて、宝塚市が発表している『宝塚市の「公共施設マネジメント」の取組~改訂版~』から引用しますと、「あり方検討の結果によっては、現在の機能は廃止しますが、建物は比較的新しいため、他の老朽化している施設の機能移転先として検討します。」とのことです。

つまり、学校の建物自体は割ときれいだから、別の施設として学校の建物を利用するということです。ただ、引用の文章にもありますように、あり方検討の結果によっては廃止となっているので、検討の結果、閉校しないという判断もありえます。

そして、宝塚市看護専門学校は志願者、受験者ともに100名を割り込んでおり、減少傾向にありますが、看護師国家試験合格率が15年連続100%という素晴らしい実績を残しています。看護教育の指導が優れているからこその結果なので、閉校するにはもったいない学校であるという議論があっても良いのではないかと思います。

学校紹介

宝塚市立看護専門学校は、平成7年(1995年)4月の開校から早くも21年が経過し、兵庫県下の看護師養成所としては、屈指の位置付けを得るまでに成長をいたしました。本校での学習は、教員と学生が家庭的な雰囲気の中にも職業上必要な厳しさをもって基礎分野や専門分野を学んだうえで、隣接する宝塚市立病院を始め介護福祉施設や学校施設などの臨地実習に取り組みます。特に、一人ひとりの個性を大切にし、自ら学び、自ら考え、自ら行動できる力が育つよう、学生の主体性を尊重し、幅広く学習できる教育環境を整えています。

15年連続、国家試験合格率100%!
2022年3月現在、看護師国家試験の合格率は15年連続100%を記録。

生命の尊重と人間愛を基調とした豊かな人間性を育み、
自分の考えをもった行動力のある人材育成

基礎分野・専門基礎分野・専門分野・統合分野に分かれて学習を行います。「知」と「技」を磨き、「人としてのやさしさ」を育み、科学的な思考力を身につけ、自ら学ぶ姿勢と看護師としてのアイデンティティの形成を目ざし支援します。

充実の学習環境
1階の玄関ホール(ラウンジ)では、ステンドグラスを通して差し込むやわらかい日差しの中で仲間と語らい、ピアノの音色が癒しと心にゆとりをもたらしホッとしたひとときが過ごせます。2階の図書室・AVコーナーには幅広い分野にわたる教材、一般書、専門書を数多く蔵書しており、静かな環境で学習効果抜群です。また、家庭看護実習室は実際の在宅をイメージした設備を完備しており、リアルな練習ができます。その他にも充実した学習環境が整っています。

実習施設
宝塚市立病院 /有馬病院 / 市立川西病院 /近畿中央病院 / 平野マタニティクリニック / ステップハウス宝塚 / 介護老人福祉施設 /市内訪問看護ステーション 他


(写真)学校に隣接する「宝塚市立病院」
出典:commons.wikimedia.org

宝塚市立看護専門学校の特色

  • 授業料がリーズナブル
  • 実習先が近く効率的に学習ができる
  • 校舎がきれい
  • アットホームな環境でお互いの質を高め合える
  • 3年で看護師国家試験受験資格を取得できる
  • 学生一人ひとりの個性を大事にする
  • 中心的な実習施設である市立病院で活躍する卒業生に相談ができ、また指導を受けることができる

入試情報【2022年度】

※入試情報は必ず最新の募集要項を入手し、ご確認ください。

区分
試験日
推薦
1次…2022年11月10日(木)
2次…2022年11月11日(金)
社会人
2022年11月10日(木)
一般
1次…2022年1月11日(水)
2次…2022年1月12日(木)
推薦
選考方法
<出願に必要な評定平均値>3.5以上
・国語総合(古文、漢文を除く)
・数学Ⅰ・A
社会人
選考方法
・国語総合(古文、漢文を除く)
一般
選考方法
<1次試験>
・国語総合(古文、漢文を除く)、数学Ⅰ・A、英語Ⅰ・Ⅱ

<2次試験>
・面接(1次試験合格者)

入試結果

宝塚市立看護専門学校の倍率は2.4倍です(2021年度一般入試)。

一般入試は2019年を契機として志願者、受験者ともに100名を切り、70名台に突入しましたが、倍率が1倍台になったのは2019年度のみで、2020年、2021年と倍率は上昇傾向になっていますので難易度が下がったわけではありません。受験者が減少しても合格者が著しく増加しないためです。

推薦入試は一般入試と異なり、志願者、受験者の大幅減少は見られません。むしろ、2021年に至っては近年では最も多い志願者で53名、最も高い倍率で3.3倍となりましたので、推薦入試の難易度はやや高めでした。早い時期に合格を手にしたいと考える生徒が増えているために推薦入試が増えているのでしょう。推薦入試は高校の成績(評定平均値)が3.5以上ないと出願できないのでご注意ください。

一般
宝塚市立看護専門学校
年度
志願者
受験者
合格者
倍率
2021 78 75 31 2.4
2020 79 79 39 2.0
2019 78 77 46 1.7
2018 113 108 41 2.6
2017 120 119 36 3.3
2016
107
103
43
2.4
2015
137
134
42
3.2
2014
126
124
42
3.0
2013
132
127
38
3.3
推薦
宝塚市立看護専門学校
年度
志願者
受験者
合格者
倍率
2021 53 52 16 3.3
2020 38 38 16 2.4
2019 39 39 15 2.6
2018 41 41 15 2.7
2017 43 43 14 3.1
2016
33
33
16
2.1
2015
44
44
16
2.8
2014
44
41
15
2.7
2013
41
40
15
2.7

【出典】
旺文社『螢雪時代』

【動画】宝塚市立看護専門学校の倍率を調べてみた!

偏差値

宝塚市立看護専門学校の偏差値は54.5。兵庫県内の看護専門学校のなかでは上位校に位置しています(第3位)。

上位2校は同率首位で関西労災看護専門学校と姫路赤十字看護専門学校です。

交通アクセス

【所在地】
・宝塚市立看護専門学校(兵庫県宝塚市小浜4-5-5)

【交通機関・最寄駅】
・JR「宝塚」駅より阪神バス「小浜(こはま)」停留所下車、約10分。

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