看護職と看護師の違いはどこにある?

執筆者:看護大学・専門学校受験ナビ編集部

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看護職は4つの職業を指すと覚えよう!

看護職とは4つの職業を意味します。看護職は「保健師、助産師、看護師、准看護師」です。

ですから、看護職といえば4つの職業を指しますし、単に「看護師」といった場合、看護師という一つの職業しか表現することができないわけです。

なぜ看護職という言葉が出来たのかを推測してみましょう。考えてみれば当たり前のことですが、おそらく言葉として表現する際に「保健師・助産師・看護師・准看護師」の全てを意味したいときに、いちいち4つの職業を表現するのは、文字でも会話の上でも大変に面倒くさいと思われます。ですから、一言で看護職と表現できればとても便利で簡単な表現方法と言えますね。

この看護職の4つの職業のなかで一つだけ種類が違うものがあります。それは保健師、助産師、看護師は国家資格に対して、准看護師は都道府県知事資格です。

そして、保健師と助産師はいずれも看護師の資格を取っていないと保健師資格と助産師資格と取れません。

人数の違い

看護職員は日本全国でどれくらいの人数いるのでしょうか?近年の看護職員の数をズバリ表現しているデータがなかったので、各職種の人数を調べて合計してみました。

看護師が1,272,024人、准看護師が305,820人、保健師が64,819人、助産師が40,632人。合計すると1,683,295人です。

看護職員はおよそ約168万人、看護師が約127万人です。(2019年・令和元年のデータ)。もしかしたら看護職員と看護師の人数はそんなに変わらないと思った方もいるかもしれせんが、約41万人の差があることがわかります。

厚生労働省の調査によると2012年の時点で看護職員は1,537,813人です。7年で約14万5千人増加したことになります。この増加は看護師の増加分が大きいです。増加分の内訳を職業ごとに見てみましょう。

看護師は2012年の時点で1,067,760人で2019年までに204,264人の増加、以下同様に比較してみると、准看護師は377,756人から71,936人の減少、保健師は57,112人で7,707人の増加、助産師は35,185人で5,447人の増加です。

職種 2012年 2019年
看護師 1,067,760人 1,272,024人
准看護師 377,756人 305,820人
保健師 57,112人 64,819人
助産師 35,185人 40,632人
合計 1,537,813人 1,683,295人

就業場所の違い

看護職員と看護師で就業場所の違いはありません。看護師が大部分を占めているので当然なのですが、看護職員は看護師に比べて診療所や介護施設等で働ていている人が多いようです(2012年データ)

就業場所 看護職員 看護師
1位 病院(61%) 病院(70.9%)
2位 診療所(21%) 診療所(15.8%)
3位 介護施設等(10%) 介護施設等(7.1%)

【動画】看護職と看護師の違いは?

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